南海高速バス(高速乗合バス)運行概要

路線名 運行区間 運行会社 概要詳細
大阪・京都~小田原・藤沢・鎌倉線 湊町バスターミナル/なんば高速バスターミナル~戸塚駅東口 南海バス(株)・和歌山バス(株) 詳細
神戸・なんば・京都~立川・玉川上水線 三宮バスターミナル~玉川上水駅 南海バス(株) 詳細
大阪・京都~柏崎・長岡・三条線 JR堺市駅前~越後交通三条営業所 南海バス(株)・越後交通(株) 詳細
神戸・大阪・京都~長野・湯田中・野沢温泉線 三宮バスターミナル~野沢温泉中央ターミナル 南海バス(株)・長電バス(株) 詳細
大阪・京都~鶴岡・酒田線 USJ/湊町バスターミナル~酒田庄交バスターミナル/さかた海鮮市場前 南海バス(株)・庄内交通(株) 詳細
大阪~鳴門・徳島線 USJ/なんば高速バスターミナル~徳島駅前/石井 南海バス(株)・阪急観光バス(株)・阪神バス(株)・徳島バス(株) 詳細
和歌山・なんば~新宿・東京線 南海和歌山市駅前~新木場駅 南海ウイングバス(株) 詳細

運行形態による高速バスの商品内容の違いについて

『高速バス』には制度上、(1)路線バス会社による「高速乗合バス」と、(2)旅行会社による「高速ツアーバス」の2種類があり、外形上は区別がつきにくいのですが、利用者の契約の相手方がバス運行の安全確保にどこまで責任を負うかなどの違いがあります。利用者から見た場合の主な違いについては別表のとおりです。両者の違いをよくご理解頂いた上で購入される商品をお選びください。

(1)「高速乗合バス」

路線バスの一種。道路運送法に基づき路線バス会社が企画・販売・運行します。
契約の相手方である路線バス会社がバス運行の安全確保に責任を負います。

(2)「高速ツアーバス」

旅行商品の一種。旅行業法に基づき旅行会社が企画・実施し、貸切バス会社が運行します。利用者の契約の相手方である旅行会社は、バス会社ではないのでバス運行の安全確保に直接の責任を負いません。
高速ツアーバスは乗合場所が分かりにくいこともあります。通行人や近隣の方に迷惑にならないようにご利用のバスをお待ちください。

【別表】高速乗合バスと高速ツアーバスの違い

運行形態 高速乗合バス(路線バス)※1 高速ツアーバス(募集型企画旅行)※2
利用者の契約の相手方 路線バス会社 ※3 旅行会社 ※4
利用者との契約の性質 運送契約 旅行契約
利用者との間で適用される約款 乗合運送約款 旅行業約款
実際に運行を行う者 路線バス会社 ※3 。
予約時点で確定しています。
旅行会社から運行を依頼された貸切バス会社 ※5 。
予約時点では確定していない場合があります。
運行車両 乗合バス車両です。 貸切バス車両で「貸切」の表示があります。
利用方法 予約制の便でなければ予約していなくても当日空席があれば乗車できます。バス乗務員に運賃を支払うことができます。 事前に契約が成立している必要があり、旅行代金は旅行会社に支払います。当日、バス乗務員に旅行代金を支払って乗車することはできません。
乗車までの手続 バス停留所から直接乗車可能です。 予約時に指定された時刻までに、旅行会社から指定された場所で受付をしなければ乗車できません。
乗降場所 目印となるバス停留所標識が設置されており、乗降場所も決まっています。 バス停留所標識は通常は設置されていません。乗降場所が当日急遽変更される場合があります。
運行の確実性 予約客が一人でも運行されます。 最少催行人員に達しなかったときは、運行されない場合があります。
キャンセル時の取扱い 払戻手数料が徴収されます。
<標準乗合運送約款の場合>
普通乗車券 100円 等
取消手数料が徴収されます。
<標準旅行業約款の場合>
  1. 乗車日の前日から起算してさかのぼって
    20日目~8日目(日帰りの場合は10日目~8日目)
    →旅行代金の20%以内
  2. 乗車日の前日から起算してさかのぼって
    7日目以降(3~5の場合を除く)
    →旅行代金の30%以内
  3. 乗車日の前日
    →旅行代金の40%以内
  4. 乗車日の当日(5の場合を除く)
    →旅行代金の50%以内
  5. 乗車後のキャンセル又は無連絡不参加
    →旅行代金の100%以内
事故時の対応※6 事故処理や損害賠償は路線バス会社が行います。 事故処理や損害賠償は貸切バス会社が行います。なお、旅行会社は標準旅行業約款に基づき補償金・見舞金を支払います。(死亡時に1,500万円/入院2~20万円/通院1~5万円)
【参考】
  • ※1 道路運送法に基づく一般乗合旅客自動車運送事業としての運行
  • ※2 旅行業法に基づく募集方企画旅行としての運行
  • ※3 道路運送法に基づく一般乗合旅客自動車運送事業者
  • ※4 旅行業法に基づく旅行業者
  • ※5 道路運送法に基づく一般貸切旅客自動車運送事業者
  • ※6 損害賠償債務が発生する場合

南海高速バスをご利用のお客さまへ~運行管理体制について~

平素より南海高速バスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
弊社の運行する高速バスは、企業理念の1つである「お客さまの安全」を念頭に、下記体制のもと運営・管理を実施しております。お客さまにおかれましては、引き続き安心してご利用いただきますようお願い申し上げます。

  • 弊社高速バスは全路線全便ともに、道路運送法による一般乗合運送事業の許可を取得した「路線バス」です。旅行会社が主催する「高速ツアーバス」は一切運行しておりません。
  • 弊社では行先地または関西地方に本拠を置くバス会社との共同運行方式を採用し、各共同運行会社は一般乗合運送事業の許可を取得しております。また、予約受付・販売・運行業務を弊社と共同運行会社とで一貫して行い、相互で運営・管理を実施しております。
  • 行先地のバス会社との共同運行方式を採用しない路線(弊社単独運行方式など)では、行先地のバス会社にて予約受付・販売・運行業務における支援・協力のもと、運営・管理を実施しております。なお、支援・協力バス会社は各社ともに一般乗合運送事業の許可を取得しております。
  • 弊社高速バス路線では乗務員2名体制(7路線)と乗務員1名体制(1路線)があり、いずれも高速バス乗務員は正規社員として雇用しております。乗務員2名体制の路線では約2時間を目安に運転交替し仮眠時間を設けながら運行しております。乗務員1名体制の路線では約2時間を目安に1回、10分~20分の非運転時間を設けるとともに、夜行路線では途中SAにて80分~100分の仮眠時間を確保しております。夜行路線での使用車両には全車両ともに仮眠室を確保し、行先地到着後は宿泊設備を完備した施設で乗務員の休息を一定確保しております。
  • 乗務員への健康面では年2回の定期健康診断の受診必須とし、健康状態を確認しているほか、日々の出勤・退勤時に実施する点呼時でも確認を行っております。
  • 乗務開始時には、運行管理者の資格を有した弊社社員が厳正に点呼を実施しており、アルコール検査・健康状態・経路状況等について確認しております。また、アルコール検査については、行先地での検知結果も弊社運行管理者が確認しております。
  • 居眠りの原因といわれる睡眠時無呼吸症候群(SAS)についても定期的に検診を実施しております。
  • 乗務員が携行する運行指示書には、運行計画に基づき運行経路・乗務員交替地点・非運転時間・仮眠時間を明記しており、通行止等やむを得ない事象が発生した場合は弊社管轄営業所と連絡をとり、運行管理者の指示により安全運行を確保しております。
  • 運行車両の走行記録については、タコグラフに行程の運行実態が記録され、弊社管轄営業所に入庫後、運行管理者により運転状況を確認しております。
  • 弊社では管轄営業所内に整備工場を設け、資格を有した整備者により法定に基づく点検整備は勿論のこと、自主点検整備を行い安心安全にご利用いただけるよう努めております。

南海バス株式会社

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